南イタリアの銘菓「La delizia al limone デリツィア・アル・リモーネ」をご存知でしょうか?
「Le delizie al limone デリツィエ・アル・リモーネ」と呼ばれることもありますが、どちらも同じもの。
単数形か複数形かの違いです。LaとかLeは冠詞なので、無視しちゃいましょう。
長崎には売っているお店は見当たりませんね。
ふく子がこのケーキを作ったのはもう5年も前のこと。
イタリアで購入してきた「リモンチェッロ」というレモンのリキュールを消費するのに困って、イタリア語のレシピを探したところ目に留まったのがこのケーキ。
今はわかりませんが、当時はまだこのケーキが話題になることがあまりなく、日本語でのレシピは見当たりませんでした。
そこで、イタリア語のサイトのレシピを、辞書で訳しながら作ってみたのですが、家族や友人にとても好評でした。
爽やかなレモンの香りがたまらないケーキです。
La delizia al limone デリツィア・アル・リモーネ
まず最初に注意事項があります。
このケーキ、南イタリア特産の「リモンチェッロ」を使用します。
このリモンチェッロは、スピリタスという度数90度越えのお酒を使用して作るため、最終的には40度ほどの強い度数のお酒になります。
ですから、お酒が飲めない方やお子さん、これから運転するという方には食べさせないようにしてください。
写真は、3年前にジャンボレモンを入手した際に作った時のものです。
すみません、我が家が汚すぎて、色んなものが映り込んでいたのでモザイクかけたら、こんな変な写真になっちゃいました(;’∀’)
余談ですが、江戸町のイタリアン「サポリ・ディ・アマルフィ」のアンドレア氏によると、地元でリモンチェッロを作るときは、日本で見かけるレモンではなく、特産のSfusato Amalfitano(スフサート・アマルフィターノ)という大きなレモンで作るんだそうです。
だから、ふく子が作ったリモンチェッロは偽物だと言われてしまった・・・(-_-;)
で、今回(というか3年前)に使用したジャンボレモンは、もしかしたらスフサート・アマルフィターノに近いんじゃない!?と思って使用してみたんですが・・・残念ながら普通のレモン(できればリスボン)で作った方が、香りが良くて美味しかったです。
材料 半球型6個分
【スポンジ生地】
・卵黄 50 g
・卵白 100 g
・砂糖 90 g
・薄力粉 40 g
・アーモンドプードル 25 g
・バニラビーンズ 2分の1本分(なければバニラオイル)
・レモンの皮 2分の1個分
【レモンクリーム】
・卵黄 80 g
・砂糖 80 g
・レモン汁 2個分
・レモンの皮 2個分
・バター 80 g
【レモン風味のカスタードクリーム】
・牛乳 180 ml
・生クリーム 80 g
・卵黄 80 g
・砂糖 60 g
・レモンの皮 1個分
・バニラビーンズ 2分の1個分
・塩 少々
【リモンチェッロのシロップ】
・水 100 ml
・砂糖 100 g
・リモンチェッロ 150 ml
・レモンの皮 1個分
【レモングレーズ】
・レモンクリーム 125 g
・生クリーム 250 g
・牛乳 60 ml
【詰め物用】
・リモンチェッロ 30 ml
・生クリーム 30 g di panna fresca
材料を見ただけでうんざりした方、結構多いと思います。
工程がいくつもあって、ちょっと面倒くさいのは確かです(^^;)
でも、できあがったものを食べた瞬間、苦労が報われたと思うはず。
レモンクリームは、出来上がりのうち125gを詰め物用としてレモン風味のカスタードクリームと合わせて混ぜ、【詰め物用】の材料と合わせます。生クリームは泡立てておきましょう。
これを、くり抜いてシロップを打った生地の中に詰めるます。たっぷりと。
レモンクリームの残りのうち125gは、上掛け用に使います。
【レモングレーズ】の生クリームも泡立てておき、レモンクリームと合わせたら、牛乳を加えて混ぜます。
牛乳が加わることで、上掛けしやすくなるんですね。
参考にしたサイトはこちら。
文章だけでわかりにくいと思うので、こちらも参考にしてください。
写真入りで手順が書いてあり、わかりやすいです。
なお、使用するレモンは普通に市販されているレモンで構いません。
丸っこい種類のレモンは美味しくないので、できればリスボン種などの香りのよいもので。
あるサイトでは、やはり「アマルフィ産のレモン」と指定してありましたが、日本では無理なので、あるもので我慢しましょう(^▽^;)
また、私は半球型を持っていないので、レモンケーキ型で作りました。
イタリアのサイトを見ていると、普通のスポンジケーキ型て焼いて、デコレーションケーキのように作っている方もいるようです。
見た目が違えども、味は変わりませんから、持っている型で工夫するといいと思います。