イースターにコロンバ?聞き慣れない言葉に驚く方も多いでしょう。
でも、じわりじわりと来てるんです、イースター。
イタリアではpasqua(パスクア)と言うようで、pasqua(パスクア)にはcolomba(コロンバ)と呼ばれる菓子パンを食べる風習があるそうです。
ハロウィンに続き、日本に根付きそうなイースター。
モチーフになるウサギやヒヨコ、たまごのイラストの入ったお菓子などが販売されてますよね。
パルテルカラーで春らしく、見ていて楽しい気分になります(*‘∀‘)
定着するかな、コロンバ
日本の、少なくとも長崎のパン屋ではお目にかかれないコロンバ。
どんなパンかと言いますと、ハトの形に焼いたものです。
わかりにくいので、画像で確認してくださいな(イタリアのレシピサイトからお借りした写真です)。
え?ハトの形?
そうですよね、ふく子も最初はそう思いました。
でも、じっと見てると、確かにハトに見えてくるから不思議・・・。
食べた感じは、パネトーネとほぼ同じです、はい。
ただ、オレンジフラワーウォーター(オレンジの花の蒸留水)を使うので、独特の香りがしたと記憶しています。
なんせ、ふく子も過去に2回食べたかな?くらいなんですよね(;’∀’)
初めて食べたのは6年前。
ツアーでイタリアに行った際、立ち寄ったハイウェイのお店で、セール品として売られていたものを購入したんです。
素敵な包装がされていました。
2度目は、イタリアから帰国した知人のお宅で。現地の美味しいレストランのものでした。
どちらも美味しかったな~(*´ω`)
パネトーネ好きにはたまらないお菓子です。
で、これを作ろうと思ったらですね、パネトーネやパンドーロと同じく、かなりの手間と時間がかかります。
イタリアでも、これらのお菓子は作るものではなく、買うものと思われているようです。
とはいえ、レシピサイトには掲載されていて、口コミなどもあるので、物好きというか、お菓子作り好きな人は1度はチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
今日はとりあえず、即席コロンバのレシピを載せますので、参考にしてください。
(量が多いので、機械捏ねする方法です。)
Colomba di Pasqua veloce(即席コロンバ)750g分
材料
【発酵種】
・強力粉 50 g
・水 30 g
・パネトーネ酵母 11g(ドライイーストの場合 3 g、生イーストを使用する場合は、11g)
【最初の生地】
・強力粉 200 g
・バター 50 g
・砂糖 100 g
・牛乳(常温) 55 g
・卵 60 g
・オレンジの皮(削ったもの) 1個分
・レモンの皮(削ったもの) 1個分
・バニラビーンズ 1本分
・塩 2 g
【2度目の生地】
・強力粉 50 g
・バター 75 g
・卵 60 g
・オレンジピール 40 g
・レーズン 40 g
・オレンジのしぼり汁 1個分
・ラム酒 12 g
【上掛け生地】
・アーモンドプードル 55 g
・卵白 50 g
・ヘーゼルナッツプードル 50 g
・砂糖 50 g
【トッピング】
・アーモンドホール 適量
・あられ糖 適量
作り方
1.発酵種の材料をよく捏ねて、倍に膨らむまで1時間ほど発酵させる。ここは量が少ないので、手捏ねして下さい。
2.マシンに、【最初の生地】の強力粉、砂糖、レモンの皮、オレンジの皮、卵、発酵種、バニラビーンズと塩を入れて捏ねる。
3.混ざったら、牛乳を加えて更に捏ねる。
4.少しずつバターを加えて、生地がフックに付かなくなるまで捏ねる。
5.ボウルに移し替えてラップをし、温かいところで1時間半ほど発酵させる。
【2度目の生地】の準備をする。
6.レーズンをオレンジのしぼり汁に浸しておく。
7.オレンジピールを5mm角に刻んでおく。
8.発酵させておいた生地を機械に戻し、強力粉、卵、ラム酒を入れて捏ねる。
9.混ざったら、バターを少しずつ加えて捏ねる。次のバターを加えるのは、先に入れたバターが良く混ざってからにすること。
10.生地がまとまったら、いったんマシンを止めて、オレンジピールとレーズンを加えて再度捏ねる。
11.マシンから生地を取り出し、250gと470gに分割する。
12.470gの生地をロールして、型の胴体部分に置く。
13.250gの生地は、2分割して羽の部分に置く。
14.型すれすれの高さになるまで、2時間ほど発酵させる。
発酵させている間に、【上掛け生地】を作ります。
15.粉類と砂糖を泡だて器でよく混ぜる。
16.卵白を加えて更によく混ぜる。
17.発酵終了した生地に、スプーンなどで上掛けする。
18.アーモンドやあられ糖で飾り付ける。
19.160度に余熱したオーブンで50分焼く。
(コンベクションオーブンなら140度で40分。)
20.表面にアルミホイルをかぶせて、更に10分焼く。
21.オーブンから出して、串などに突き刺して逆さにして冷ます。
冷めたら召し上がれ!!
いかがでしょうか。
参考にしたのがColomba di Pasqua veloceというレシピで、直訳すると「パスクアのコロンバ 速い」なので、速くできる、簡単にできるという意味だと思うのですが、かなりの手間がかかります(^^;)
手順については、写真が掲載されていますので、ふく子が参考にしたサイトをご覧ください(こちら)。
なお、参考にしたサイトでは、上掛けの材料について、ヘーゼルナッツのホールとアーモンドのホールを、ミキサーで粉にするようになっています(写真23)。
ここでは、負担を減らすためにアーモンドプードルとヘーゼルナッツプードルに変更していますので、その手順は省いてください。
また、トウモロコシの粉を使用するようになっていますが、トウモロコシの粉を使わずに、アーモンドプードルやヘーゼルナッツプードルをその分増やす方が美味しいと思い、配合を変えています。
コロンバの型は、残念ながら入手困難ですが、簡単に作ることができます。
「型から手作り!イースターのお菓子コロンバ」を参考に、アルミトレーを加工してそれっぽく仕上げてみてください。
世界に一つしかない、自分だけのハトができあがりますよ(・´з`・)
※正式なコロンバには、オレンジピールのみでレーズンが入らないそうです。
ただし、最近のイタリアでも、だんだん具材がリッチになっていて、レーズンなども加えるようになったようです。